なかのかつきの紹介
グラナダhistory
top


*「ランナーズ」'88 6月*


 日本で唯一、ギター生演奏が毎夜聞ける店、それがここ「グラナダ」である。昭和47年のオープン以来、全国のギタリスト間で知られている店だ。マスターの中野勝城(なかのかつき、46歳)さんも当然ギタリスト。レコードも出せば、リサイタルもやるという本物のプロである。そのマスターが、六年前の秋、店の仲間に誘われて始めたのがランニング。以来病みつきになり、フルマラソンも十三回完走した。

 走る仲間が店でも増えた。マスターよりベストタイムの悪い人がマスターに勝った場合はボトル一本、初フルマラソンを完走した人にも一本、自己新を出した人にも一本…と、まさにランナー本位のお店。だから「速い人も遅い人も気楽にどうぞ」(マスター談)。

 レース前後、必ずここに集まって勝利を誓い、また勝利の美酒に酔うのが豊中ACの面々。篠山マラソンの前々日も、写真の通り、こうして団結式を行った(その結果は、マスター3時間30分58秒。ボトル獲得者1名)。

 「明るく陽気な雰囲気が最高です」「マスターの人柄にひかれて…」と、店の魅力にまいっているランナーたち。

 ワインとテキーラとシェリー酒と。そしてオリジナル料理のトロス(餃子の皮でウインナーとチーズをはさんで揚げたもの)を酒肴に、スペイン風に彩られた店内で、居心地の良いイスに腰かけてギターの演奏に耳を傾ける。

 こんな店では、お気に入りの仲間と、じっくりマラソン談義などしてみたい。大阪にいるなら、そして大阪に来たなら、ふらりと立ち寄り、心ゆくまで陽気に酔ってほしい店だ。

 



*グラナダhistory*